簿記3級⑤手形・電子記録債権【基礎18回+じっくり復習等7回】『手形と電子記録債権債務の仕訳がメッチャわかる!』

【簿記3級の動画は全部で25個です(基礎18個+じっくり復習等7個)】
テキストなしで学習できるように講義を作ってありますし、視聴者さんからいただいた膨大な合格報告を見ると、「インプットはYouTubeのみ」の人の方が明らかに高得点です。
どの市販テキスト・講義よりも解説がずっと豊富ですし、しかも論点の網羅性も高いので、そうになります(そういう講義動画を狙って作っています)。

「暗記」になるべく頼らずに「きちんと学習したい」という方には
「YouTube講義25個を4~5周した後に、問題集か過去問を解く」がオススメです。

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簿記3級の手形取引と電子記録債権取引の解説です!超簡単です!
【電子記録債権・債務については、以下に補足があります】

【補足】
・少なくとも日本では、手形は銀行口座(当座預金)を開いている人にしか手形帳(ブランクの手形の束)をくれませんので、約束手形は事実上、当座預金口座を開いている人しか振り出せません。
 むか~しむか~しは、手形を受け取った人は、期日になると振り出した人に呈示して「払え!」と請求していた(はず)のですが、現代は相手に呈示するのではなく、銀行に預けます。銀行に預ける(取立依頼する)ことが、相手に呈示したことと同じ行為ということです。
・電子記録債権債務は「電子的なものです」と言われても、イマイチよくわからないかもしれませんね。補足します。
 売掛金や買掛金は、目に見えないばかりか、自社の帳簿と相手の帳簿にしか記載されていません。「売買をした」証拠としては納品書などがありますが、「売掛金をもっている」「買掛金を背負っている」ことを示す直接的な資料はありません。
 一方、手形は目に見えます。他人が振り出した手形を持っている(あるいは銀行に取立依頼して預けている)ことは、手形を保有していることで(取立依頼してある場合は銀行からもらった資料を見れば)しっかりわかります。
でも手形は不便ですし、紛失するリスクもあります。

・では電子記録債権債務はどうか。
 これは、自分のパソコン上で「今現在、電子記録債権(債務)がいくらあるのか」が見れます。管理してくれる機関があるからです。そのほか、私のように登録の都度ファックスをもらっている場合には、先方からもらったファックスが「電子記録債権をもっている」証拠となります。
電子記録債権債務は、管理機関において、データとして管理されているのもです。画面上で見れます。電子記録債権・電子記録債務ひとつひとつに番号が付されています。
(売掛金や買掛金は、第三者が管理していることは、通常はありません。ですのでパソコン上で客観的に参照することもできません)

【今回の『手形・電子記録債権』の練習問題をやってみましょう!】
あまり理解できなかった方も、以下の練習問題の仕訳を見てみればそこでわかると思います。
1回目は答えを見てOKです!
(商品売買についてはとくに指定がなければ三分法で仕訳して下さい)

Q1:
手形には「受取手形」と「支払手形」の2種類がある。正しい?

A1:
×
手形現物はあくまでも「約束手形」と「為替手形」の2種類です。
「支払手形」とは手形代金を支払う義務を表す勘定科目ですし、「受取手形」は手形代金を受け取れる権利を表す勘定科目です。
「受取手形」も「支払手形」も勘定科目であって手形の名前ではありません。
「支払手形」ではなく「手形支払義務」みたいな勘定科目にすればわかりやすいのに、、、

ちなみに令和元年よりも前は、手形といえば「手形の裏書」と「手形の割引」という一番重要な論点があったのですが、令和元年の学習内容の大改定により2級以降で学習することになりました。
もっというと、平成28年よりも前は、為替手形も3級で学習しました。つまり3級で「為替手形」も学習するうえに「手形の裏書」「手形の割引」も学習していたので、初学者にはとてもとても負担でした。そのため現状の3級ではとても簡単なものとなりました。

Q2:
次の①~③の連続した取引についてA社側の仕訳は?
①A社は、B社から商品7,000円を仕入れた。代金は手形(期日は90日後)を振り出してB社に渡した。
②B社は手形を銀行に預けた。
③手形の決済期日になり無事決済となり、B社の当座預金口座に手形代金が入金された。

A2:
①仕入7,000 / 支払手形7,000

②仕訳なし

③支払手形7,000 / 当座預金7,000

Q3:
次の①~③の連続した取引についてB社側の仕訳は?
①A社は、B社から商品7,000円を仕入れた。代金は手形(期日は90日後)を振り出してB社に渡した。
②B社は手形を銀行に預けた。
③手形の決済期日になり無事決済となり、B社の当座預金口座に手形代金が入金された。

A3:
①受取手形7,000 / 売上7,000

②仕訳なし

③当座預金7,000 / 受取手形7,000

Q4:
日比谷商店は内幸町商店から商品7,000円を仕入れた。代金は手形(期日は90日後)を振り出して内幸町商店に渡した。
なお日比谷商店負担の引取運賃300円は日比谷商店が現金で支払った。日比谷商店側の仕訳は?

A4:
仕入7,300 / 支払手形7,000
     現金 300

Q5:
諏訪商店が山口商店から現金1万円を借りて、その借用の証拠として手形を山口商店に渡した。諏訪商店側の仕訳は?

A5:
現金10,000 / 手形借入金10,000

Q6:
諏訪商店が山口商店から現金1万円を借りて、その借用の証拠として手形を山口商店に渡した。山口商店側の仕訳は?

A6:
手形貸付金10,000 / 現金10,000

Q7:
9月20日、A社はB社に対して、商品600円を掛けで販売した。
10月31日、B社はA社に対する買掛金について、電子債権記録機関に債務発生の記録を行った。
2月29日、当該電子記録債務の支払いが行われた(B社の当座預金からA社の当座預金に資金が振り替えられた)。
A社側の仕訳は?

A7:
9月20日 売掛金600 / 売上600

10月31日 電子記録債権600 / 売掛金600

2月29日 当座預金600 / 電子記録債権600

全問正解しましたか?
だいたいできた方は、どんなテキストでもいいですので、簿記のテキストを読んでみましょう!
(本動画内容と同一のテキストをご要望であれば、私の著書をお勧めします)

こんな奴が書いた本で勉強したいって方、amazonへGo!

では第6回目の動画『固定資産・経費等』でお会いしましょう!

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【本動画について】

似顔絵:ますこひかり様:

効果音:©効果音ラボ 様: 

BGM:YouTubeのオーディオライブラリ内にある帰属表示不要のものを使用

本動画に登場する人物名・団体名はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係ありません。

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